23年間の私。

強く生きなさい」

 

この言葉は

私が4歳の頃から言われ続けた

母親からの言葉です。

 

なんでかって?

 

私は産まれた時から

10万人に1人がかかる

難病を患い産まれました。

 

病名は言いたくないから

言わないですが

 

日常生活にも女性として

将来死ぬまで向き合わなきゃ

行けない病気です。

 

子供が産めない身体。

日常生活も難しい

歩けない

 

余命残り5年。

 

 

正直、

幼稚園の記憶?

 

小学生の思い出?

 

病院のベットの上で生活していた

記憶しかありません。

 

昨日まで一緒に遊んでいた子が

次の日には隣にいない。

 

その子の母親はいつも

「また遊んであげてね!」

「さくらの分まで…」

 

いくら4歳だとはいえ

流石の私でも何となく

理解はしていました

 

子供には隠しているつもりだが

もう二度と会えないんだと…

そう思ってその場しのぎで

ただ笑うしか無かった。

 

外の世界はどんなんなんだろう?

普通の子供は何をするのかな?

 

私たちは

生きるか死ぬかの境界線で

生活していたから

 

1日いちにちが怖かった。

次は私の番かな…って

 

でも、

病室で出会った子達は

強く心優しい人達ばかりだった

 

「辛くても頑張ろうね」

「また遊ぼうね!」

 

痛い手術をしても

生きるためだから頑張ろうね!

 

いつも病室を最後にするのは私。

 

今まで出会ってきた子達の分まで

生きなきゃいけないんだ!

 

それが私の使命だと思った。

 

小学生に上がり

毎放課、保健室に処置を

しにいかないといけなかった。

 

皆とは違うトイレ

体育も出来ない

プールにも入れない

 

学校の友達には

「ちいちゃんはいつもどこにいくの?」

 

「内緒!トイレだよ!」

小学生の私にしたら嘘を付かないと

自分が他の子と違うから…

 

身体が弱いから

処置してる姿を見られたら

いじめられる。

 

それが怖くて

私は幼稚園の時から

 

普通の女の子

演じるようになりました。

 

ちいちゃんはいつも

明るくて、元気で

よく笑う子だね!!

 

そりゃそうよ。

だってそうしてないと

弱い自分がバレるから

 

皆と違う自分が嫌で

憎くて、

 

なんで私ばっかりこんな思いを

しないといけないんだろう。

 

学年が上がればあがるほど

嘘の積み重ね…

 

いつの日か

笑ってるバカで元気な女の子

 

それが私だ!!

って言いきかせるようになったのは。

 

私は特別なんだ。

皆とは違うんだ

 

の反面

 

なんで私は皆と違うの?

普通に遊んで運動して

プールに入って…

 

やりたくても

自分を守る為にやれない。

 

こんな身体で産まれてくるんじゃなかった。

 

親は私の事をかばおうとして

毎日言っていた

 

ちひろは強く生きなさい」

「笑っていなさい」

 

笑ってたら幸せが訪れるから…

 

なんて無責任な人だって思ってた。

「なら代わってくれ!」

 

「毎日人に気を使い嘘をつかないと

生きていけない世界で生きてみろ!」

 

酷い時には、

「こんな身体で産んだお前のせいだ」

 

心のどこかで思っていた。

その気持ちをかき消すために

ずっと言い聞かせていた言葉がある。

 

「私はわたしらしくいきる!」

かっこいい女性になるんだ!

 

だから私は凄く強がり。

だって弱い自分なんか

見せたくないもん。

 

変わりたい!ではなく

変わらなきゃいけなかった

 

女性として出来ないことを

カバーするかのように

 

せめて生き様だけでも

かっこよくいさせてくれ。

 

20歳までしか

生きられません

 

そう医者からも親からも

言われてたから

 

私はやりたい事を

片っ端からやった。

 

頭の中は真っ白。

やりたいことは?

やり残したことは?

 

結婚は?彼氏は?

 

後悔の無いようにって

たくさん遊びまくって

 

時には反発して

自分の人生くらい

好きにさせてくれって!

 

でも、運良く

日常生活は生活出来るよう

回復したんだ!

 

今では

黙っていれば普通の女の子。

 

定期的に病院には

通わなければいけないけど

大きな手術とかは

高校生が最後。

 

でも、私の人生を大きく変える

大きな壁が待っていた。

 

 

子供が出来ないこと。

 

 

女として全てを失った。

正直、

彼氏も結婚も出来ないと思ってた。

 

親からもそう言われてた。

多分、私が傷つかないように

閉じ込めてたんだろうね。

 

それが私は凄く

窮屈で嫌で抜け出した。

 

でも、

本当の自分の姿を見せたら

 

嫌われる

傷口みて引かれる

 

子供が出来ない身体だから

相手にされない。

 

自分が傷つくのが怖いから

「私は1人で生きていく!」

そう決めた!

 

でも、本当は

寂しかった

悔しかった

こんな身体で生まれたくなかった。

 

別に同情も何もいらない。

 

ただ、

自分の事を受け入れてける人が

いないとおもうと怖かった。

 

元彼だけは受け入れてくれた。

「どんな身体でもちひろだよ!」

「一生、一緒にいたい」

 

でも、別れる時には

「俺、本当は子供が欲しいんだよね」

「親にも孫の顔を見せたいし」

 

あぁ。やっぱり

子供が出来ない身体のせいだ。

 

言うんじゃなかった

期待するんじゃなかった

 

こんな自分が惨めだ。

消えたい。不安。死にたい。

 

結局、最後には皆言う。

ちひろはかっこよくいろ!」

「いつかお前の事を理解してくれる人がいる」

 

私の事を思っているとは思うが

私には無責任な言葉にしか

聞こえなかった。

 

だからこそ

私が強く今の自分を1番に

好きでいなきゃいけない。

 

頑張ってる自分が好き!

私はわたしらしくいきる!

 

そう決めただけ!

 

周りがなんと言おうと私はわたしだ

 

でも、

1人じゃ怖いし不安。

 

だから

私の背中を押してください!